【企画物語】大崎先生の授業を体験! ”子どもが学ぶ”AI時代の授業デザイン
1月21日「大崎先生の授業を体験! "子どもが学ぶ"AI時代の授業デザイン」を開催した。ワークショップ形式で参加者が学習者となり、大崎先生の授業を体験をすることを通して、大崎先生の大切している授業観や教育観を感じることができたイベントであった。
ーなぜこのイベントを企画したかー
今年度、大崎先生とは別のイベントでお会いしたり、大学の授業でゲストティーチャーとして来ていただいたり、様々なご縁でお会いすることがあった。その中でも大崎先生の公開授業を見学しにいったときのことである。生徒が心の底から楽しんで授業に取り組んでいる姿を目の当たりにした。トーク&チョークのイメージが強い中学校の授業とは異なり、子どもたちのにぎやかな声が理科室に広がっているのである。そこで、子どもが中心となって夢中に学ぶ授業をデザインする秘訣を学ぶために今回のイベントを開催した。
ー協働と共創ー
大崎先生が授業デザインするうえで大切にされている考えは「協働」と「共創」。どのような学習が子どもたちにとって価値があるのか、とことん考えてデザインされている。地域の専門家や何かに詳しい子どもから助言をもらったり、大学院生を巻き込んで教材研究をしたりして、協働、共創をしている。
ー実際に授業を体験ー
イベントの後半では、参加者が学習者になって大崎先生の授業を受けてみた。受けてみたというよりも参加したという感覚なのではないだろうか。ワークショップの内容は省略をするが、一見楽しい活動的な時間であるが、その時間の中には大崎先生の丁寧な手立てが隠されていた。まずはインストラクション。学習者がどんな活動をしたらよいのか課題が明確であるということ、例示があって参考になるものがあること、どのように評価がされるのか示されること、活動中のポジティブな声かけなどがあった。また、ICTを存分に活用をして、説明が効果的でわかりやすいスライドや、写真をとって簡単に共有できるようになっていた。
ー”子どもが学ぶ”AI時代の授業デザインとはー
大崎先生から3つお話いただいた。1つ目は、教師主導から学習者主体の授業にすること。それは主人公は子どもであるからである。ドラクエの物語冒頭の城にいる王様のように「竜王を倒しにいくんじゃ」と指示を出す役割であるとわかりやすく例えてくださった。2つ目は、多様な価値観を尊重できる場にすること。今回の授業で体験したように学習者の意見に耳を向けて、その思いを尊重できるようにすることである。3つ目は、学習者の学び方の選択肢が増えること。オンラインのイベントに象徴されるように、対面だけでなく、オンラインもある。教師から学べれば、YouTubeから学ぶこともできる。AIの時代だからこそ学べる環境が多様に増え、その環境をデザインしていくことも教師の役割なのである。
文部科学省が掲げている「令和の日本型学校教育」には、「子ども一人一人」や「子どもを主語」といったようなキーワードが並び、子どもを主語にした考え方が大切にされている。このことをまさに具現化されている実践や、見方や考え方を体験を通して学ぶことができた貴重な時間となった。
大崎先生、参加者の皆さん、ありがとうございました。
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