赤尾綾子先生執筆! ICTはもはや日常 ~「教員も子どもも全員ICT活用実現!」で学び方が変わった洗足学園小学校の7年間の軌跡と10の工夫~

ICTはもはや日常 ~「教員も子どもも全員ICT活用実現!」で学び方が変わった洗足学園小学校の7年間の軌跡と10の工夫~というテーマでお話させていただきました、洗足学園小学校の赤尾綾子です。「この人、いったい何した人?」という私の話を聞いてくださった皆様、本当にありがとうございました。
私は今まで「チーム」で仕事をすることを大切にしてきました。
そのためにいろいろな取り組みをしてきましたが、その一つ一つは些細なものばかりです。
しかし、それらが相互作用することで、ことを進めることができてきたと実感しております。
今回は私が取り組んできたことをご紹介したのですが、話したいことが多すぎて結局駆け足になってしまったことを反省しております。
そんな拙い内容でしたが、少しでも参考になることがあったと思っていただけましたら幸いです。
■きっかけとなったスライド
2023年11月24日に開催したOpen Dayで、私は簡単な学校紹介・イベントの趣旨説明を行いました。
その際に使ったのが手書きのスライドでした。
iPadを使って手書きのスライドを作ることは半分趣味のようなものです。
伝えたいことが伝わるような構成を考え、それをKeynoteの機能を使ってどのように作り上げるのか見通しを立てて、試行錯誤を繰り返して完成させる過程には楽しみしかありません。
そのスライドに目を止めてくださったのが学校CHLOOSの田中光太郎さんで、そのご縁でお話する機会を頂くこととになりました。
Open Dayの目的の一つが「参加者同士のつながり作り」でしたので、Open Dayをきっかけに、今回、私の話を聞いてくださった方とつながりができたことを嬉しく思っています。
「どうやってスライドを作っているのですか?」というご質問をいただくこともあるのですが、Keynoteの機能を使っているだけで、特別なものを使っているわけではありません。
また、「絵が得意なのですか?」と言われることもありますが、全く得意ではありません。得意ではない私でも作れてしまうのがデジタルのメリットだと考えています。
■お話できる機会は自分にとっても価値ある時間
お話の準備をしている時間は、単にスライド作りを楽しんでいるだけの時間ではなく、貴重なアウトプットの時間だと思っています。
普段、頭の中でぼんやりしていることを、文字にする、イラストにする、できるだけ短いワードでまとめる。
割と直感的に行動することが多い私にとっては、この時間が自分の日々の行いを価値づけていく時間にもなっています。
今回は自分が行ってきたことを10個紹介するとなったのですが、これはきりが良いから10個にしただけで、初めから紹介したい事例が10個あったわけではありません。
自分が行ってきたことを再度整理し直し、そして、10にまとめる作業は、取り組みの効果や関連についても考えるきっかけになり、有意義な時間でした。
■「チーム」と「個」
タイトルに「ICT」とありますが、私が一番伝えたかったことは「チーム」で取り組むことの重要性です。
そして、そのためには「個」も大切であるということです。
「チームで仕事をする」なんて当たり前のことかもしれませんが、実は、チームで仕事をしているようで、チームでは仕事ができていないことが多いのではないかと感じています。複数人が集まって仕事をする際に、単に仕事を分担してグループで仕事をこなしているだけのことはないでしょうか。
「チームで仕事をすることで足し算ではなく掛け算で結果を出せる組織」を作ることで短期間で結果を出せると、私は考えています。
そして、そのチームが機能するには管理職が最適な「しくみ」を作ることも重要だと考えています。
今回は、そのヒントになるようなお話をさせていただきました。
■端末の活用はスタートライン
端末の活用はゴールではなく、スタートラインです。活用を推進したり、活用できるようになっただけでは、まだスタートは切れていないと思っています。そういう意味では本校ではようやくスタートラインに立ったところだと言えます。端末を使うことが日常になった今後、本校の子どもたちにとって最適の学びをチームで模索していきたいと考えています。
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