校長挨拶・学校設立の想い
はじめに
ページをご覧いただきありがとうございます。
NIJINアカデミー校長の星野達郎です。
私は、2021年度まで小学校の先生として働いていました。
今の学校現場には自分を出せない子どもが沢山います。
「先生あたし、学校合わないんですよね…」
高学年で担任したある児童から言われた言葉は、今も忘れることはありません。
真面目で大人しいと言われていた彼女は、休み時間に独り読書をして過ごすようなお子さんでした。
本当は明るくて、朗らかで、人懐っこい性格にも関わらず、学校では本来の姿を出せないでいたのです。
彼女だけではありません。
不登校は過去最多の30万人。
学校で好きな自分を出せずに苦しんでいる子どもが、こんなにも沢山いるのです。
教師として子どもに教えてもらったことは、
「明るくない子どもなんていない」
「問題児なんていない」
ということです。
たったの一人として、暗い子ども、悪い子どもなんていないのです。
子どもの姿は国の未来。
暗い顔で過ごす子どもを一人残らずハッピーにしたい。
人生を懸けて、やっていこう。
そんな想いで教師を辞め、NIJINを立ち上げました。
不登校は自己肯定感を奪う
不登校のきっかけは、実は人間関係が最も多いと言われています。
先生や友達が悪いわけではなく、固定化された人間関係が何年も続く学校システムでは、合わなくなったときに苦しいのです。
逃げ道がないのです。
不登校になると周囲の目が気になり、
家からも出られなくなるお子さんが多いです。
家から出られなくなると、豊かな教育体験や友達、信頼できる大人と出会う機会がなくなり、子どもが本来持っているはずの自己肯定感が奪われてしまうことが分かっています。
不登校を本質的に解決する
では、どうしたらいいのか。
不登校問題は誰のせいなのでしょうか。
私たちは、不登校は誰のせいでもないと考えます。
最大の問題は、学校に行けなくなった途端に、教育の質を約束できない仕組みにあるのです。
そもそも、「不登校」という学校に行かないことが悪であるかのような言葉は、学校に代わる選択肢がないことから生まれた概念です。
だから私たちは、学校に行かなくても日本最高峰の教育を受けられる「オルタナティブスクール」を創ることにしました。
それが、NIJINアカデミーです。
子どもから教わったこと
なぜ、ここまでやるのか。
なぜ、そこまでできるのか。
そう聞かれることがあります。
教師だったからです。
現場で自分を出せない子どもと沢山出会いました。
学校じゃなかったら輝けるのに、学校じゃなかったら希望を持てるのに。
子どもは国の宝です。
彼らがこの国の未来を創っていくのです。
子どもが子ども時代を幸せに過ごせない国に未来なんてありません。
だから、やるのです。
東京都主催ピッチコンテスト最優秀賞