【企画物語】教壇に立つ20代のあなたに伝えたいこと
本イベントは東洋館出版社から出版された『教壇に立つ20代のあなたに伝えたいこと』を基にしたイベントである。20代を今駆け抜けられている和歌山県公立小学校教員の小谷宗先生と香里ヌヴェール学院小学校で教員をされていて、20代を経験された樋口万太郎先生がご登壇。20代の皆さんに向けて語れることを語っていただいた。
なぜこのイベントを企画したのか
教壇に立つ20代は激動の時代を過ごしている。自らが教員という仕事を続けるのか悩んでおられる先生、仕事が楽しくて楽しくて仕方がない先生、職場のことで悩み苦しんでおられる先生、教員がブラックだと聞いて教員になるか悩んでいる大学生。20代は悩みに悩みまくる時期と言えるかもしれない。そんな世の中の20代の皆さんに対して、『教壇に立つ20代のあなたに伝えたいこと』を読んだ瞬間、この本をもとにセミナーを開いたら大きな世の中への価値貢献になるのではないかと感じ、本セミナーを企画した。
企画後の自分自身の変化
私自身、20代は激動の教員生活を送っている。1年目に適応障害で4か月の病気休暇、3年目にも適応障害で半年の病気休暇を経験した。本当に仕事が苦しいからこそ、この小学校教員という仕事を続けるか悩んでいる自分がいた。辞めたいと思う自分もいた。また、みんなは教員としての経験、キャリアを積めているのに、自分は病気休暇で教員としての経験は積めていないという引け目を感じていた。
しかし、この企画を通して、この二度の病気休暇の経験を肯定的に捉えられるようになった。小谷先生のお話の中で「したい人10000人、始める人100人、続ける人1人」、「担任でいられる時間はにもしかしたらあと少しかもしれない」という話があった。こんな自分だからこそ寄り添える子どもがいる、今の経験は恥ではないと感じられるようになった。万太郎先生のお話の中でも、産休や病休をしていても自分なりの経験をしている、誰もがそれぞれの経験を積んでいるというお話があった。このお二方のお話を通して、自分なりの教員人生を歩んでいこうと覚悟をもてた。
読者へのメッセージ
20代というのは大きなライフイベント、生活スタイルの変化を経験し、その中で適応しながら生きていく激動の時代だと思う。でも忘れてはならないのは皆、それぞれの良さがあり、教壇ではだれもが輝けるということである。教員になるか迷っているそこのあなた、今仕事がしんどくて仕方がないというあなた、今それぞれが生きている人生の物語はかけがえのない宝である。皆それぞれで自分という人生に彩りを加えていこうではないか。
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