【企画物語】学校の当たり前を問い直し自分たちで業務改善
1月28日「学校の当たり前を問い直し自分たちで業務改善」を開催した。まずは澤田さんの講義を受け、その後、ブレイクアウトルームで、ご自身でやってみたい授業改善や課題などについて情報共有を行った。業務改善の第一歩を踏み出すきっかけとなるイベントであった。
ーなぜこのイベントを企画したかー
私が教師として働いている青森県では、青森県教育改革有識者会議が令和5年の7月に組織され、大谷知事参与の旗振りのもと、有識者会議が爆速で進められていた。青森の教育をなんとかしたいという熱量がひしひしと伝わる会議。youtubeでのアーカイブ配信が無料で拝見できるということで、時間を見つけては視聴していた。そこで出合ったのが、特別委員としてプレゼンをしていた澤田真由美さんだ。(第2回青森県教育改革有識者会議0830~https://www.youtube.com/watch?v=yrjogwtYNes)
昨年は800校近くの業務改善に携わり、プレゼンでは様々な業務改善の在り方をご教示いただいた。そこで、業務改善に悩んでいるであろう参会者の方々と悩みを共有し、改善に向けた一歩を踏み出すために今回のイベントを開催するに至った。
ーセミナーでの学びー
★改革の3つの切り口★
・自助(個人裁量) ・共助(学校裁量) ・公助(教育委員会・国裁量)
この3つの切り口で、自分でできること、働きかけが必要なことを細分化することができた。
★バイアスよさようなら!★
印象に残ったキーワードは「バイアスを取り除く」である。「価値観をバイアス(思考の偏り)と言い、バイアスによって、思考と行動の癖が出る」というものだ。同じものを見ても、思考・行動パターンは人それぞれ。意味づけしてるのは自分自身だという言葉にはっとした。
自信の経験に重ねて思い当たるものがあった。私は、結構せっかちである。遅いとイライラしてしまう。子どもの行動の遅さに我慢できず、イライラしてしまうことが多い。「時間は守るべき」「てきぱき行動すべき」というバイアスが強く働いているのだろう。苦しい自分がいた。しかし、「多少時間に遅れても大丈夫」「ゆっくりでも行動すればいい」そんな価値観があってもいいと思うと、子どものペースを許せる自分がいた。そして、職員室のたくさんの価値観も、受け入れる心の準備へとつながったと思う。
その価値観を「手放すのか、大事にするのか、書き換えるのか」という視点、自分の業務改革のベースになるものだと確信した。
★業務改善の引き出しをゲット★
時間予算ワークショップの具体例も参考になるものが多かった。
①交代できるものかありませんか?
・教材づくり ・給食指導 ・授業の一部
②人数・回数は適切ですか?
・全校集会 ・職員会議 ・生徒会児童会クラブ
③自分にとっては形骸化していたり無駄に思ったりするものは?
・その交換ノートいる? ・日ごろ思っていた効率化のアイディアは? ・宿題いる?
などなど、当たり前を疑う視点が自分の業務改善を前進させるものになると感じた。
★働き方改革とは生き方改革★
・「本当にいい」「こうありたいを実現する」
・ゆとり・やりがい・子どもの学びの質の向上を同時にup
・人生と仕事のどちらも幸せにする
この視点をいただいたことで、働くことと生きることは、自分の人生の両輪であり、バランスよく回転させていくことがマストだと感じた。仕事だけ、プライベートだけではアンバランス。すべては働き方と生き方を問い直すことが、自信の幸福度をあげるのだと確認できた。
ー参加者の声ー
価値観の統合とバイアスを溶かす難しいけれど挑戦していきたいと思います。
バイアスをほぐすをさらに学んでいきたいと思います。ありがとうございました。
働き方改革=難しい、気がひける、という職員室の雰囲気を、すこしでも軽い雰囲気にできたらいいなと思い参加しました。今日は澤田さんのお話の中でたくさんヒントをいただきました。明日からの職員室が明るくなるようにできることから始めたいと思います。ありがとうございました。
「改革を育てていく」素敵な言葉をいただきました。打ち上げ花火で終わらない,毎年管理職や職員が入れ替わるのは避けようがないので,学校として地域としてどう改革していくかのビジョンを共有することが大事なのだと改めて気づきました。ありがとうございました。
先週聞き逃した分の補填で(笑。どうしたら子どもとのよりよい関わりができるのか真摯に考えておられる中での悩みが伝わってきました。
行政職、教育委員会、管理職層と業務改善について話す機会ができたのが大変有意義であった。幸せ研究所の練馬区での取組を聞いて、本校(練馬区)でも実践していきたい。
真由美さんの話を聞くと、なんでこんなに力がみなぎるのでしょう!「もっと自由にチャレンジしていいんだよ」と応援してもらった気がします。子どもの学びー手厚すぎる指導や支援=主体性という公式?とっても納得です。業務改善ありきではなく、「やっているうちに業務改善になっていた」という言葉に、なんだかストンとおちました。いやいややっている校内件がわくわくになれば、もっと授業もわくわくになるはず。小さくでいいから、やってみたいです!学びを大人が楽しまなきゃですよね!
学校が必要以上に書類を作成させられているのではないでしょうか。
今回で,もう5回目くらいの澤田さんのセミナーでした。でも、毎回、エネルギーをいただくことができます。「働き方改革」を進めないと,日本の未来はないことをしっかり頭にたたき込んで、できること~進めていきます。ありがとうございました。
今回は大きな学びが得られました。ぜひ自校の先生方にお話をしていただきたいと思いました。
〇〇さんが子育てしながらも学びに訪れてくださり,時間を共有できたことがありがたかったです。必死に時間を生み出して,学びたいと思っている先生方がいることを管理職として大事にしたいし,発言されたことに触れていきたいと感じました。
総論的なところ(業務改善に取り組むのはなぜか、そもそも論としてどんな学校、どう子どもたちを育てるのか)と、各論的なところ(登下校や中学校の部活動とか)を並列で考えていくことが、モチベーションを維持(向上?)するのに必要なのかなと感じました。ありがとうございました。
業務改善を活かして教育課程に反映させている時期なので、セミナーが効果的でした。運営のみなさまありがとうございました!
あ~いい時間をありがとうございました!最高です!!
年休を取得すると同僚に負担がかかる。学校のあるあるですね。年休が取得しやすい職員配置が求められます。消防職員は定数計算において年休の取得を勘案して計算されています。
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