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私の考える基本的な国語授業づくりについて



授業てらす国語部メンバーのユウシさんに国語授業づくりについてお話を聞きました。



1 はじめに


 新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。さて、あゆさんに「メルマガ書いてみませんか?」と言われたのが2023年12月下旬でした。この年の自分の目標として「できることは、なんでもする。来た仕事は、基本的に断らないでやる」でした。ですので、このメルマガの原稿を書くことも二つ返事で「やります!」とこたえました。

私は、地方の公立小学校で勤務している平々凡々の小学校の先生です。専門はありません。ですが、1年目から自分の師匠にあたる先生に「国語を勉強しなさい」と言われたのがきっかけで、12年間国語について細々と勉強してきました。それをまとめる形として、書いてみました。拙い文章ですがよろしくお願いします。



2 私が日々実践している国語の授業づくりについて(読み物教材)


 国語の授業づくり・・・。自分は苦手です。1年目の時はもう国語の授業なんてなくなればいいのにと思っていました。その中で自分が現在たどり着いた授業パッケージは次の通りです。


①音読です。音読のバリエーションはたくさん持っていたほうがいいですが、一番どの学年にも人気なのは「超高速音読3回読み」です。これはシンプルに高速で教材文を3回読ませるだけです。音読は必ずさせています。宿題には頼りません。これが大切です。(5分)

 ②確認発問です。とにかく、同じ発問を繰り返します。もちろん発達段階によっては使いませんが、それでも「時はいつですか」「誰が出てきましたか」「いくつの段落で構成されていますか」などの発問をします。これをすることで、国語の苦手な子も参加が可能になり自信がつきます。(5分)

 ③選択型発問です。これは「AかBのどちらが大切か」「どれが一番重要か」「どの段落はいらないか」などの発問です。立場を決めさせることで、全員参加を促します。必ず、ノートに書かせます。そして選んだ分けを叙述を基に線を引っ張ったり、考えを書いたりします。そしてお互いの意見を発表し、「お互いの意見で納得できない意見はどれか」などと比較すると、話し合い活動が活発になります。(12分)

 ④深める発問です。これは、選択型発問で浮き上がる問いなどが出てこれば「どうして○○なの」と発問します。ここで解釈にもっていき、学びを深めればと考えています。(13分)

 ⑤振り返りです。ここで、本時の学びを振り返ります。もう一度、個々に音読させたり、黙読させたりして振り返りをさせることもあります。(5分)

 実はパッケージ的にはそこまで難しくありません。むしろ、考えないといけないのは「③選択型発問」と「深める発問」だけです。①②はずっと使えます。そして45分の授業が流せます。

最後に、指導事項について考えます。単元を通して学ばせたいこと、本時を通して学ばせたいことを45分の授業に乗せることを意識します。(例:心情変化の読みとりなのか、全体の構造・構成の把握なのか等)

 現在は、このような形で日々の毎日の授業づくりをしています。もちろん、研究熱心の先生方には読んでいただき分かる通り、話し合い活動の手立てや発問の精選などはここで割愛させていただきます。


(発問については10月28日のセミナーにて提案したものを資料としてつけておきます。【資料1】)



3 今、私が挑戦している国語授業づくり(読み物教材)


 では、今現在私が挑戦している授業づくりです。それは「子どものつぶやきを大切にし、子どもから問いを引き出し、深い読みにつながる授業づくり」です。これは、授業てらすプロ講師の中野裕己先生からの影響が非常に大きいです。

 これまでの自分の授業実践はいわゆる「典型的な教師発問型授業」であると思うようになりました。もちろん、自分自身それを否定するつもりはありませんし、一斉授業の技術は非常に重要であると考えています。しかし、もっと子どもたちの成長を願う中で新たにチャレンジをしないといけないなと感じました。そこで、出会ったのが授業てらすであり、中野裕己先生でした。(授業てらすの入会しようと思ったきっかけは後程記述します)

 中野先生の授業を見ると自分なりに次のことに気が付きました。

①子どもたちのつぶやきが多い②教師の立ち位置③発問の少なさ④子どもたちの学びの文脈からの問い

 もちろんこれ以外にもたくさんの学びはあります。その中でも大きく影響したのが上記の4点になりました。では、今自分がどのようなイメージの国語授業づくりをしているかというと、


 授業の前半の流れは変わりません。導入を音読でします。その後、確認発問で国語の苦手な子が少しでも参加できるようにパターン化に近いですが、発問します。そして、選択型発問です。ここで子どもたちのズレを引き出します。そして、これまでは、教師が深める発問を用意して子どもたちに投げかけていたところを、選択型発問ででてくる子どもたちの「つぶやき」を基に深める発問を構成していきます。(つぶやき発問)子どもたちのつぶやきを基に構成することで少しでも「問い」の質が教師よりから、子どもよりになるのではないかと考えて現在実践をしています。このつぶやきを基にして深める発問の構成に可能性を感じたのは昨年度の1年生を担任した授業中の出来事です。

 ある子が物語文「ずうっと、ずっと、大すきだよ」の話し合いをしているときに、つぶやきで「ぼくはどんな気持ちで「いまからエルフのことをはなします」と言ったのかな」【資料2】とつぶやきました。この一言がその後の深める発問になり、子どもたちから出た質の高い「問い」だと感じました。そこから、中野先生の授業を見たり、自分の授業を振り返ったりするなかで「つぶやき発問」を思い付き実践していますし、とても可能性があるのではないかと感じています。


【資料2】


 この実践は現在進行形で取組んでいますが、正直上手くいっていません。ただ実践していく中で私自身の子どもたちに対する構えに変化が出てきたように感じています。それは、「つぶやきを大切にするから、黒板の前ばかりに立たなくなったこと」「子どもたちのつぶやきを聞いて発問を構成したりするので、板書の量が減ったこと」でした。まだ、うまく言語化できませんが、少しずつ私の中でも変化があることに気が付きました。



4 「つぶやき」を基にした授業づくりと学級経営について

 子どもたちの「つぶやき」を基に授業を組み立てるには必ず必要なことがあります。そのために必要なことは次のことだと考えています。

①教材研究

②学習形態

③見取り方

④教師と子どもたちの信頼関係

⑤子どもたち同士の信頼関係

 まず、①の教材研究です。子どもたちのつぶやきを発問に変えたり、問い返したりする場合には「教材研究」をしていなければ、その言葉に教師が引っ掛かりません。私の考える教材研究の方法も割愛させていただきますが、教材研究をすればするほど、子どもたちの言葉に引っ掛かる感性が研ぎ澄まされるように感じています。

 次に、②の学習形態です。つぶやきや子どもたちの発話量の確保のためには、スクール形式の一斉授業スタイルでは難しい面もあると思いました。ですので、私が実践している学習形態は『ペア・グループ・黒板の前に集まる(中野先生の学びから)・自由な立ち歩き・ワールドカフェ・コの字・個』です。これらの学習形態を使って、つぶやきやすい、発話量が増える学習環境を意識して取り組んでいます。

 そして、③の見取り方です。現在意識していることが、発言していない子どもの表情を見ることです。これも昨年度1年生を担任していた時にとても大切だと感じました。算数の授業の時に、A君が前にでてあれこれと説明をしていました。その時に私は発表者ではなく聞く側の子どもたちを見ていました。(なぜなら、昨年度の1年生は自由すぎるぐらい楽しい子どもたちが多かったので監視の意味も込めて・・・)そした、普段発表しないBさんの表情が明るくなり、「わかる、わかる」と小さな声でつぶやいたのです。そこで「○○さんが、わかるっていった気持ちみんなも分かってあげられそう?」と問い返しました。まだまだ、私も見取ることができていませんが、今はこのようなことを意識しています。(もしかしたら当たり前かもしれませんね)

 最後に④⑤です。「信頼関係」これが一番大切だと感じています。教師と子ども、子どもと子どもの信頼関係がなければ、授業は上手く回りません。とある有名な実践家の書籍に「授業はチームワークだ」と書かれていような気がします。まさにそうだと思います。ではこの信頼関係はいつ築いていくのかということです。それは『授業中と授業時間外』の2つです。授業で学級づくりは間違いなと思います。しかし、それだけでは今の子どもたちには弱いと感じています。やはり、授業時間外でどのように信頼関係を築いていくかが大切です。私が今年度特にやっていてよかったのが、朝の黒板と振り返りジャーナル、今日のポジティブ報告の3つです。朝の黒板は子どもたちが登校する前に黒板にメッセージを毎日書きます。これだけで関係づくりができるように思っています。振り返りジャーナルは有名な実践ですので、書籍を読んでいただければと思います。(教師と子どもをつなぐツールです)今日のポジティブ報告は帰りの会で仲間の良い行動をみんなに伝える活動です。朝の登校から授業中、帰りの下校までと、どれだけ意識して取り組むことが大切であるかと改めて感じています。

 このように、子どもたちのつぶやきを基にした授業づくりをするには、それを拾えるだけの教師の教材研究と場の設定、見取りが大事であり、その土台となる学級経営も大切であると考えています。



5 目指す子どもの姿を目指して


 最後になります。私自身、目指す子ども像について少しだけ書かせてください。私の目指す子ども像は・・・

自分の言葉で、自分らしく、自信を持って表現できる子

 上記の子どもを育てたいと思い、日々の実践に取組んでいます。授業てらすに入会しプロ講師の授業を見ていると、どの子どもたちも「生き生きと表現」していることが分かりました。そして、自分の目指す方向性は間違っていないのだなとも感じるようになりました。

 そして、メインは国語の授業でその力を育成できないかと考えてきました。現在自分が意識していることは次の3点です

①自分の声を教室に響かせる活動 ②全員参加 ③発話量の確保 

 ①の活動では、毎日2分程度ですが、みんなで今月の詩を音読しています。そして、一人で音読したい子を募ります。私は、この教室に自分の声を響かせる経験がとても大切だと常々考えています。

 ②は皆さんも意識していることだと思います。全員参加です。だからこそ選択型発問や確認発問を大切にしています。

 ③はペア対話や全体対話、スクランブル対話等ありとあらゆる方法を使って、子どもたちの発話量を確保しています。

 ①②③のすべての活動を「圧倒的な量」を意識して取り組んでいます。少しやるだけではダメなのです。一定期間ではダメなのです。毎日、圧倒的な量を意識することが、大切であると今は考えています。そして、これらの活動と私が現在考える授業づくりを組み合わせて取り組んでいます。

 2学期の最後に振り返りを子どもたちに書いてもらいました。ある子たちは「去年よりも発表することが多くなった」「話し合いは面白いと感じるようになった」嬉しい子どもたちの事実でした。



6 おわりに


 私が授業てらすに入会しようとしたきっかけは、2022年12月28日に東京で行われた対面セミナーがきっかけでした。ここで初めて、中野先生に出会うことができました。そして、「授業てらすに流派などがなくなんだかいいな」と思いました。そして1月に入会しました。2023年は本当に学びが多く、聞くだけでなく自分の実践を発表する場までいただくことができ充実の1年間でした。(3月:国語授業開きセミナー 5月:説明文セミナー 6月:中野先生対面セミナー運営 7月:フォーマンセル 8月:磨け授業力 10月:国語授業力アップデートセミナー 11月:フォーマンセル 12月:もずもずさんとのオンライン学級交流会)

 授業てらすに入会して変わったことは①子どもの姿を大切にすること②自分の実践をまとめること・発信すること③インプットを常にすること。これらが、今年の自分の国語の授業づくりに大きく変化を与えてくれました。

私自身とても力量は低いです。だからこそ、授業てらすで学び、それ以外の場でも学び続け、地道に泥臭く教室のあの子たちと一緒に成長できる2024年にしていきます。



授業てらす|全国の教室をHAPPYに

教員向けオンライン研修プラットフォーム。全国47都道府県から500名以上の小・中学校教員が利用。子ども主体の授業に転換できる独自メソッドで利用会員の96%が授業力向上および児童生徒へのよりよい影響を実感。

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