忘れられない瞬間をつくった私の「学びの三本柱」
授業てらす2期生 Jeff_森下主頼先生にお話を聞きました。
授業てらす2期生の Jeffこと森下かずよりです。
三年生の国語科の「ありの行列」の授業で、忘れられない瞬間がありました。それは、ある子どもの発言がきっかけとなり、全員の読みが深まったことです。
「ウイルソンって、乱暴者だよね。」
実験と観察と研究について考えている最中、この言葉がボーンと飛んできました。私は、この言葉に価値があると判断しました。そこで、
「え、どういうこと?」
とその子に問い返しました。
「だってさ、ありが餌を運んでいる時に、大きい石をドーンと置くわけだよ。ありからしたら、迷惑だよね。」
「なるほど。ありの気持ちになって、考えていたんだね。じゃあ、みんなでこの場面を実際にやってみようか?」
その後、発言した子を先頭に、クラスの十六人が「うわー」と喜びながら行列を作り、ウイルソン博士が石を置いた場面を動作化して、ありの視点で実験場面の理解を深めることができました。時間にすれば、数秒間の出来事ですが、私は忘れられないのです。その理由は、授業者である私が、嬉しかったからです。子ども達も、嬉しがっていたからです。以前の私であれば、予期せぬ子どもの発言に対して、本時のねらいと関係ないと思い込み、取り上げることはしなかったでしょう。なぜこの時は、取り上げることができたのでしょうか。それは、「余裕があった」からです。余裕があった理由は、ズバリ、私には「学びの三本柱」があったからです。
柱① 授業てらす
柱② 先生コーチ
柱③ 研究会
これが、三本の柱です。ここからは、学びのアウトプット、学びのインプットの視点で三本の柱の魅力を伝えたいと思います。
まず、「授業てらす」についてです。授業てらすは、双方向でのやりとりが多く、実践についてのインプットとアウトプットの両方を行うことができます。例えば、プロ教師と言われる先生方の授業を、授業者の解説付きで見つことができたり、自分の実践についてメンバーと共有して意見交流することができます。このように、「授業てらす」で良質のインプット、アウトプットを行うことができるのです。
次に、先生コーチについてです。先生コーチは、アウトプットを中心に自分の学級に合った方法を、カスタマイズすることができます。例えば、授業てらすや研究会で学んだ実践などを、コーチと一緒に言語化し自分の学級に合った方法を取捨選択することができます。また、学びの中での自分の気づきを、整理し行動するための見通しを立てることができるようになります。このように、先生コーチでは学びをアウトプットすることで、自分の学級に合った方法でカスタマイズすることができるのです。
最後に、研究会についてです。研究会では、実際に対面で行う研究会に参加し、授業てらすでオンラインで知り合った先生方と、初めて対面で出会うことができました。「同じ志を持った仲間達と学ぶこと」が、「さらに良い授業をしたい!」という原動力となってます。
今回は、ありの行列で起きた忘れられない出来事が生まれた背景について述べさせていただきました。最後までお読いただき、ありがとうございました。
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