末広ゆり
現役私立中高教員/公認心理師
学生時代に教員になろうと思っていたわけではないが、教育実習中に指導教員から「教員に向いている。少しでも教職に興味があるのであれば、採用試験を受けた方がいい」とアドバイスをいただく。その言葉を真に受け、大学院へ進学せずに大学卒業後すぐに私立中高一貫校に就職、専任教諭として採用される。
教員2年目よりクラス担任を任される。中学1年生から高校3年生まで6年間持ち上がりで担任をすることがほとんど。部活は科学部とダンス部の顧問。
生徒と教員との距離が近いこともあり、休み時間に生徒が他愛もない話をしに来ることも相談しに来ることも多い。卒業生たちが少なくとも2ヶ月に1回は遊びに来るので、大学生活や就職活動の様子を報告してくれたりして、多くの人たちに支えられながら現在も仕事を続けている。
出産後、子育ての難しさに直面したり家族のあり方について考え直したりする経験などから、発達心理学や臨床心理学の学び直しを決意。子どもが寝静まってから、一日数時間勉強をする生活を経て、2022年に公認心理師を取得。
学校外では、2030SDGsカードゲームのファシリテーターとして一般企業の研修会の講師や、Google 教育者グループ(GEG)でワークショップの講師補助をしている。
ー どんな方を対象にコーチングをしていますか?
保護者対応に悩んでいる先生にコーチングを提供しています。
私自身、対応の難しい保護者がいらっしゃる子をクラスにもらうことが多く、対応に苦慮することもあります。
一方で、そういった保護者の方が子どもの教育に熱心で、最後は一緒にその子を見守れるようになると感じています。
同じ内容でも、話し方と伝え方で、保護者の方は味方になります。大事な教え子たちがより大きく成長できるように、保護者と協力して教育をしたいと思っています。
保護者対応伴走します!一緒に頑張りましょう。
ー 保護者対応で苦労はありましたか?
特に初任の頃、(毎日電話連絡をしているのに)何もしてくれない担任と言われたり、担任を変えて欲しいとクレームが入ったりすることがありました。
今考えれば、私が独りよがりになっていたり、私自身の伝え方が悪かったこともあります。また、必要なことを十分お話できていなかったと感じています。
教員になってから保護者目線ももって話をしていたつもりでしたが、実際自分が保護者となってみると、見る視点も変化しました。
様々な考えの保護者がいらっしゃいますが、子どもをより良くしたいと想う気持ちは一緒だと思います。
保護者対応は特に気を遣いますよね。伴走しますので、お気軽にご相談ください。
ー コーチングで大切にしていることは何ですか?
じっくりお話を伺うことです。
また、その場面で変だな、モヤモヤするなと思った、相談者の先生の心の変化も大事にしています。
人との関わりの中で子どもたちは大きく成長します。先生たちも心穏やかに生活することでより良い教育が行えると思います。
自分のことより子どもたちのことを優先しがちな先生たちの支えとなりたいと思っています。